こんにちは! ゲーム業界に就職を希望するも全敗だった過去を持つ、タクロス(@KTacross)です。
先日Twitterのタイムラインを眺めていたら著書プレゼントを行なっている方を発見し、企画に参加してみることにしました!

僕も普段はブロックチェーンゲームのブログ記事を書かせて頂いたりしているため、ゲームに関しては色々思うことがあります。
今回は小幡さんの本を参照しながら、ゲームが本当に人生の役に立つのか考えていきたいと思います。
Contents
1. タクロスとゲームについて
小幡さんのフォロワーさん関係でこちらの記事を読みにきてくれている方もいると思うので、まずは自己紹介から。
今年2月からブログ運営を始めたタクロスと申します。秋田出身神奈川在住37歳、映像関係の仕事をしており既婚で小学校低学年の男女の子供がいます。
普段はアプリやPC周りのガジェット記事、最近話題の仮想通貨を使ったブロックチェーンゲームの記事などを書かせてもらっています。
また、ボードゲーム普及に尽力している友人がいたりして、広い意味でのゲームとの関わりは少なくありません。
子供の頃からゲームに親しんできており、マリオやドラクエ・ストリートファイターなど、時代の流れと共にメジャーなゲームを楽しんできました。
得意なゲームはウイニングイレブン、好きなジャンルはサウンドノベルです。
オンラインゲームのDQXは2000時間ほどプレイ、モンハンも1000時間以上やり込んだ過去があります。
スマホゲーは位置登録系ゲームの駅メモが好きです。微課金勢です。
最近は子供と一緒にスプラトゥーンやぷよぷよを楽しんでいます。
2. 子供とゲームをしていて思うこと
小幡さんの著書「ゲームは人生の役に立つ。」を読んでみたいと思った理由のひとつは、最近子供たちが休日に家で一日中ゲームをしていることが多くなってしまったことです。
高橋名人よろしく「ゲームは1日1時間!」などと制限を設けているのですが、時間になっても「嫌だ!」と言ってゲームを止めることはなく、ペアレンタルコントロールなどで期限を設定しても次は別のハードでゲームを始めたり、iPadでゲーム攻略動画を見たり…。
痺れを切らして「いい加減にしろ!」とゲームやiPadを取り上げると、癇癪を起こして手元のおもちゃや食器を親に投げつけてくる始末。
コントローラーを液晶テレビに投げつけて画面が割れた時は、暫くテレビ無しの日々を送って反省させました。
そんな感じなので、今のところ我が家の子供たちがゲームをしていることは、”人生の役に立っている”とはとても言えない状況です。少なくとも親にとっては。
3. ゲームは僕の人生に役立ったか?

僕は秋田の山奥の、決して教育水準が高いとは言えない地域で生まれ育ちました。
小学生の頃には既にファミコンがあり、よく友人と集まって遊んでいた記憶があります。
スポーツは苦手だった僕ですが周りに比べて勉強は得意で、ゲームも他の子より戦略的に考えることができたのか、当時は友達とゲームをしてもあまり負けることがありませんでした。
ゲームを皆でわいわい楽しむ経験って貴重だと思うんですが、僕は表面では楽しんでいるフリをしながらも、結局は手加減しないと勝ってしまう状況はあまり居心地がよくなかったことを覚えています。
ゲームの持ち主が勝てるような”接待ゲーム”をしてあげないと面白くないと言われ、次から一緒にゲームをさせてもらえないようなこともありました。
そのせいか成長するについて、僕のゲーム体験は皆で楽しむことよりも、自宅で一人で黙々と楽しむことのほうが多くなりました。
ドラクエやFFなどのロールプレイングレーム、かまいたちの夜などのサウンドノベルゲームは読書好きだった僕には最適なゲームで、格闘ゲームやパズルゲームもCPUレベルを最高にすることで一人でも存分に楽しめていました。
高校を卒業して都会に出てからは僕なんかより強いゲーマーは星の数ほどいましたし、オンライン対戦の技術が家庭用まで降りて来た2000年代には逆に強い相手に勝てないのがストレスで、あまり積極的にゲームで誰かとコミュニケーションをとるということがなくなりました。
僕にとってゲームは学校や仕事が終わった後のリラックスのため、誰にも邪魔されずに一人で楽しむものであり、ゲーム内でチャットなど他人が絡むのは逆に面倒に感じるものでした。
一度やってみれば楽しみがわかるかもしれないと思い、2012年からはドラクエXを始めてみたのですが、一緒にパーティを組んだ他人がうまく動いてくれないとイライラするし、チャットで会話するのは気を使うし、正直あまりオンラインであることを楽しむことができずに一人で楽しめる要素ばかり進めていくことに。
同じく当時流行ったモンスターハンターも、会社の仲のいい人たちと仕事終わりに居酒屋に集まって狩りに行ったり、オンライン上で仲間を募って一緒にプレーしたりしましたが、家で一人で黙々と狩りに出てアイテムを集め、一人の力でモンスターを倒すほうが楽しかったんです。
ゲームは人より多くやってきた方だと思いますが、それで特に友人が増えたわけでも、コミュニケーションが達者になったわけでもなく、今思えば学生時代のうちにもっと他のことで色々な人と親しくなることに時間を使っていれば、人生はもっと違ったものになったのではないかとさえ思います。
”ゲームは誰にも邪魔されず、あくまで一人で楽しむためのものであってほしい”
今回の著書で小幡さんが記していることとは真逆の状態と言ってもいいのかもしれません。
4. eスポーツは本当に流行しているのか?
2018年に行われたアジア大会で、eスポーツが参考種目として実施されました。
その中で僕が特に注目したのが、国産サッカーゲームであるウイニングイレブン(ウイイレ)でした。
僕はもともとサッカーを観戦するのが好きで、ウイイレも10年以上プレーしてきて得意なゲームのひとつでしたので、昨年のアジア大会の日本代表の活躍は注目していましたし、当日はネット中継で優勝するまでの経過を固唾を飲んで見守りました。
長年ウイイレをプレーしてきた身としては決勝戦の対決がとんでもないレベルのものであることが分かりましたし、美しい流れから日本代表がゴールを決めた瞬間は、リアルのサッカーと変わらず「うおおおおお!すげー!!」と声が出ました。
しかし周囲のeスポーツに対する冷めた態度たるや…。
僕が感じたeスポーツに興味のない一般層の反応は、
「なんか必死にゲームしててキモい。」この一言に尽きます。
ゲームはゲームでいいのに、無理してスポーツと名乗ろうとしているキモさ。
あまつさえアジア大会やオリンピックでも正式競技になろうと必死になってるキモさ。
選手のルックスだけではない、根本的な問題がeスポーツにはあるような気がします。
決してメジャーではない好きなアニメやアイドルが急にテレビで取り上げられて、自分のことのようにくすぐったい気持ちになってしまう、あの感じに似ています。
こんな画像を見て、誰がeスポーツ選手を目指したいと思いますか?
ゲームで結果が出て、収入が得られたとして、それはその人の人生には(金と承認欲求を満たすという点で)役立ったことになるんでしょうけど、果たしてそれが、自分の子供に胸を張って勧められる職業となり得るでしょうか?
「ゲームは強くなりたいけど、キモいと思われたくはない。」
そんなジレンマを抱えながら続ける競技って、何かの役に立っているんでしょうか?
5.「ゲームは人生の役に立つ。」を読んでみた
前置きが長くなりましたが、そんなわけでゲームが人生の役に立つという考えにはどちらかというと否定的な考えの僕が、小幡さんの著書を拝読させて頂きました。

内容は著者の考えがまとめられたパートと、著者と著名人との対話形式のパートが交互に綴られており、本の中で小幡さんが語っているように、できるだけ子供にも伝わるように簡素な表現で綴られている印象を受けました。

本の中で小幡さんは4人と対談形式でゲームについて考えています。
「ゆるいスポーツ」普及に尽力している澤田智洋さん、脳科学者の茂木健一郎さん、カードゲーム第一人者の池田芳正さん、塾経営者の高濱正伸さん。
ゲームについての考えは4者4様で、一概に「ゲームは人生の役に立つよ!」という内容にはなっておらず、かといって全否定でもない、バランスの取れた人選に感じました。
書籍の中で小幡さんは何度も「自分はゲームで多くのことを学んだ、ゲームでコミュニケーションやトレードを学んだし友人も多くできた」といったことを語っています。
ゲームに関わる経験がその後の人生、高校時代の起業などに結びついたということですが、一方で人と関わらない、モニターに向かうだけのゲームはお勧めしないというような記述もありました。
対談相手として登場する、花まる学習会代表の高濱さんは「ゲームにハマったことで引きこもり、人生を台なしにしてしまった人はかなり多い」と、対人コミュニケーションのないゲームにはかなり否定的な考えをお持ちのように感じられました。
これは、僕のようなゲーム体験はあまり人生の役に立たないというニュアンスを感じます。
自分でもそう思うのは前述の通りなのですが、僕は別にゲーム好きだからといって、普段(多少の衝突はあるにせよ)そこまで深刻なコミュニケーション不全を感じて生きているわけではありませんし、そもそもゲームをするからコミュ障になるのではなくて、コミュ障な人がゲームに没頭する傾向があるだけだと思うのは、小幡さんの考えと一致するところがあるのかなと思います。

肝心なのはゲームとの向き合い方だと思うんです。
僕はゲームをリラックスのためのツールとして使う。小幡さんはどちらかといえばコミュニケーションツールとして使う。
どちらが良い悪いではなく、ゲームへの接し方がそれぞれ違うんだと思います。
そして、もしあなたがゲーム好きでゲームを人生の役に立たせたいならば、ゲームを単なる個人の遊び道具とするのではなく、人と関わるきっかけとして利用するのが良いという意見なのでしょう。
ゲームではなく音楽が好きなら音楽をコミュニケーションツールとして最大限利用すればよいし、読書が好きなら読書から得た知識をうまく使っていけばいい。
小幡さんはたまたまゲーム好きをきっかけにして、今の活動に繋げているのだと思いますが、著書の中では好きなことを生かすも殺すも、他人とどう関わるかはあなた次第ですよ、ということを言いたかったのでしょう。
そんなこと言われなくても分かるよ!と思う人が多いと思いますが、それでは僕のように人となるべく関わらず、あくまでゲームを孤独に楽しみつつ、その上で収入など目に見える形でゲームを人生に役立てたいと考えている人はどうすればいいのでしょう?
残念ながら、僕はまだその答えをこの本から見つけることはできていません。
ブログや動画投稿などでゲーム体験をアウトプットしていくのが手段のひとつと僕は考えますが、その辺りについての詳しい記述は著書の中には見つけられませんでした。
そんな都合のいい話は無いよ、ということなのかもしれませんし、収入という点に絞って考えると、スキルを高めるためには嫌でも人と関わるしかないのかもしれません。
僕は高校時代から小説を書いたり、美大に入ってさまざまな作品を作っていたりという過去があるので、自分の考えたことを何らかの形でアウトプットすることに一定の能力が必要なのも分かりますし、アウトプットという行為自体が一般的ではないことも知っているつもりです。
今はゲーム動画の共有機能が備わっていたり、任天堂がゲーム動画の公開について著作権を問わないという見解を示したりと、以前よりゲーム動画使用のハードルは格段に下がってきていますので、何もYoutuberになって顔出しで動画を作らなくても、自分のプレイを世界と共有できる時代です。
収入に直接繋がるかどうかはまた別の話ですが、ゲームが上手くなることが評価に繋がり、そのことが本人の承認欲求を満たすことに繋がれば、それだけでも救われる人は世の中に沢山いるのではないでしょうか?
6. ゲームによる利点と欠点について考える
我が家の子供達がゲームばかりするようになって困った!という話を書きましたが、最近マインクラフトにハマっている6歳の息子がどんどん自由に建物や仕掛けを作るようになって、マイクラが苦手な父としてはその成長に驚くばかりです。

8歳の娘もぷよぷよで8連鎖くらいならすぐに積めるようになり、Switchで撮った動画を僕に自慢げに見せつけてくることがあります。
僕としてはゲームもiPadもそうですが、子供を現在のテクノロジーに触れさせることは基本的には良いことだと考えているので、宿題や習い事などやるべきことはやった上で楽しむなら問題ないと思いますし、ゲームによって親子の会話が弾むこともあるので、悪いことばかりではないとも思います。
あとは時間を守ってゲームをしてくれれば言うこともないのですが…。
僕が子供だった頃そうだったように、テスト前にも関わらずゲームを辞められない、といった経験は、多くの方がされているのではないでしょうか?
僕は今禁煙に成功していますが、タバコを止める時とゲームを止める時の感覚はとてもよく似ています。強い意志がなければ、なかなか止められるものではありません。

ゲームをする親として、子供にゲームをやらせたくない理由のひとつにこの中毒性があると思うのですが、小幡さんの著書の中ではこのことについて触れられていませんでした。
ゲームが人生の役に立つと主張するのなら、このような負の側面への言及も必要だったのではないかと思うのは、僕だけでしょうか?
7. まとめ
いかがでしたか?

無料で著書を送って頂いたのに厳しい意見も書かせて頂くことになり恐縮ですが、ゲームをする親であり、これからゲームをする子と向き合っていかなければいけない身として思うところをまとめさせて頂きました。
「ゲームは人生の役に立つ。」自体は非常に読みやすく、対談形式で内容もバランスのとれたものだと思いますが、この本だけで世の大人たちが自分たちの子供に「ゲームは人生の役に立つんだよ」と言い切ることができるかといえば、それは難しいのかなというのが正直な感想です。
僕は今ブロックチェーンゲームという新しいジャンルのゲームに注目しているところですが、子供に教えるにはまだ難易度が高く、今のところはマイクラなどの買い切り型ゲームが一番分かりやすくて楽しめると感じているところです。
しかし今後は僕たちが想像もできないような新しい形のゲームが出てくることでしょうし、子供たちがそれをプレイすることで、人生が変わるほどの体験ができることになるのかもしれません。
できれば自分が子供たちより先にそんな経験をしたいところですが(笑)、新しい文化というのは若い世代から生まれてくるものだとも思いますしね。
これからのゲームの発展を楽しみにしていきたいと思います。
タクロスは ゲームはじんせいのやくにたつ。のきじを とうこうした!
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