リアルクエスト甲武信ヶ岳・三宝山 奥秩父の名峰と埼玉県最高峰にチャレンジ!

旅行・登山
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こんにちは! 新型コロナの県境を跨ぐ移動制限も解除され、最初の県外登山に甲武信ヶ岳を選んだタクロス(@KTacross)です!

いやー、長かった!

4月からの僅か3か月程度の自粛期間でしたが、気が遠くなるような気持ちでしたね。もう二度と自粛要請が出るような事態にはなって欲しくないものです…。

そんなわけで早速先週末に甲武信岳と、その隣にある埼玉県最高峰・三宝山に登頂してきましたので、今回はその様子をお知らせします!

1. 甲武信ヶ岳・三宝山とは

甲武信ヶ岳は山梨県・埼玉県・長野県の3県に跨がる標高2475mの日本百名山です。

甲武信ヶ岳 - Wikipedia

山梨県(甲州)・埼玉県(武州)・長野県(信州)の頭文字をとって甲武信、という特徴的な名前がつけられている山です。

実は私、この甲武信ヶ岳を登頂すれば山梨県内の日本百名山12座(大菩薩嶺・甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳・北岳・間ノ岳・鳳凰山・富士山・赤岳・瑞牆山・金峰山・甲武信ヶ岳・雲取山)全てに登頂することになるのです!

神奈川在住の僕が甲武信ヶ岳に登るには山梨県側の西沢渓谷からが最もアクセスの良い登山道なのですが、このルートは冬季は閉鎖されている上に夏季も途中にひとつの水場もなく、高低差1400m・往復12時間分の飲み水を全て背負ってスタートしなければならないという、奥秩父山系の中でもかなりハードなコースとなっているため、なかなか登るタイミングが見つからずにいたのですが、自粛解除のこのタイミングで思い切って登頂してしまおう!ということで今回の山行を決めました。

また、甲武信ヶ岳のすぐ隣には埼玉県最高峰の三宝山(2483m)があるということで、時間と体力に余裕が残っていればこちらにも登頂してしまおうという欲張りな計画です。

三宝山 - Wikipedia

今シーズン最初からなかなか骨のある登山となりそうですが、果たして…?

2. 西沢渓谷から徳ちゃん新道へ

前日夜に自宅を出発し、雁坂峠付近の道の駅みとみで車中泊。

長い行程を見越して午前5時という早い時間に西沢渓谷付近の駐車場からスタートしました。

しばらくは西沢渓谷の渓流に沿って林道を進みます。

久しぶりの都会を離れた森林の中を歩くのは爽やかで気持ちがいい!

途中、近丸新道との分岐がありましたがこちらは崩落箇所が多数で危険とのことで、今回はこの先の徳ちゃん新道から山頂を目指します。

歩き始めて30分ほど進むと、今は営業していない山小屋が見えてきます。

こちらが徳ちゃん新道の入り口。本格的な登山の始まりです。

3. 急坂をひたすら登る

徳ちゃん新道に入ると道幅も狭まり、急な斜面がひたすら続く山道となります。

樹木の間を這うようにしてひたすら登り…

7:00、近丸新道との出会いに登頂。

簡単に登ってきたように書いていますが、徳ちゃん新道登山口からここまで1時間半もかかっています。

更に1時間半、景色も見えない斜面をひたすら登ると…。

急に視界が開け、休憩に適した岩場に出ました!

振り返ると昨日泊まった道の駅や以前登った山梨の山々、そして富士山!

今年は富士山の登山道が閉鎖されて登れないということなので、こうして離れたところから眺めることにしましょう。

写真を撮り損ねましたが休憩中に目の前をテンが走り抜けていきました!

標高2000m近くの高地にも動物は暮らしているんですね…。

4. 木賊山を越えて、甲武信岳山頂へ

テンのいた岩場を8:30に出発し、しばらく進むと分岐に到着します。

2000mを超す高山ということもあってから登山道にはこの季節でもまだ残雪が。

更に進んだ9:00に、甲武信岳手前のピークである木賊山に到着。

ここから一旦斜面を下り、山小屋に到着すれば最後のアタックとなるようです。

坂を下っていたら急に砂礫のコースとなり視界が開け、目の前には目指す甲武信ヶ岳山頂が!

おにぎり型のピークと、山頂付近からまっすぐ伸びた崩落の筋が印象的ですね。

せっかく2500m近くまで登ったのに、ここから小屋まで100m近く下ります。

9:20、山頂直下の甲武信小屋到着。

山頂まであと少しなので休憩はせず先に進みます。

先程の崩落箇所の先端部分です。

あと少し!

登山開始から実に6時間15分かけて、遂に甲武信ヶ岳山頂に到着です!

いやー、長かった!

5. 山頂の風景は?

梅雨の合間の登山ということで天気を心配していたんですが、登頂のタイミングで雲が離れ、雄大な奥秩父の山々がその姿を現しました。

こちらは奥秩父主峰・国師ヶ岳や金峰山方面です。いつ見ても立派な山体ですね。

こちらの形のいい山は黒金山でしょうか?乾徳山から見た時は大した山には思えませんでしたが、こちらから見ると見事な金字塔ですね!

残念ながら山頂から富士山は雲に隠れて見ることができませんでしたが、登り途中で見ることができたので良しとしましょう…。

そしてこちらがこれから向かう予定の埼玉県最高峰・三宝山。

右側に見える特徴的な岩は三宝岩というそうです。

長い登りで両足はかなりの悲鳴を上げていますが、ここまで来て向かわなければ二度と来る機会がないかも知れないので、ちょっとだけ無理をして先に進むことに決めました。

6. 甲武信ヶ岳から三宝山へ

3県に跨がる甲武信ヶ岳山頂、ここから先は埼玉県の領地となります。

三宝山への下りは北側で日当たりが悪いため、残雪の量がここまでと比べ物になりません。

登山客も甲武信ヶ岳に比べると少ないせいか、踏み跡も少なく登山道も若干細くなったような気がしますが、迷いようのない一本道なのでひたすら前に進むだけ。

甲武信ヶ岳山頂を10:05に出発してわずか35分後の10:40、埼玉県最高峰の三宝山山頂に到着です!

山頂は樹木に囲まれ景色は望めません。

甲武信ヶ岳山頂で昼食もとってしまっていたため、写真を撮ったらすぐに引き返すことにしました。

帰り際に登山道の脇にあったこちらの岩。

試しに上に登ってみると…!

なんとここからなら甲武信ヶ岳山頂や奥秩父の山々が見渡せることが分かりました!

危うく気づかずに引き返すところだった…。

埼玉県最高峰は自己主張の控え目な山だということがよく分かりましたね。

7. 家に帰るまでが登山です

さて、登山開始からここまで6時間半かかったわけですが、携帯の電波も繋がらないここからまた数時間かかって麓の駐車場まで無事帰ってようやく終了となります。先は長い…。

雪の積もる登山道を引き返します。

11:20、甲武信ヶ岳山頂に戻ってきました。

雲が出てきて景色は望めません。早めに登頂して良かった…。

甲武信小屋を通過。

砂礫を登って振り返ると再び甲武信ヶ岳山頂が。

山を去るときの寂しさを噛みしめながら先へ進みます。

12:00、木賊山山頂。まだ正午!?

登りでテンに出会った岩のピーク。

13:35、近丸新道との分岐到着。

1時間半も歩いて下ってきましたが、まだ半分といったところです。

毎回我ながらよくこんな坂を登ってきたなー、と思いながらひたすら急坂を下ります。

三宝山から4時間15分かけて、ようやく徳ちゃん新道登山口まで引き返してきました。

ブログにするとあっという間ですが、うんざりするような下りでヘトヘトです。

登山口付近にあった田部重二の記念碑。

西沢渓谷のせせらぎの音を聞きながら、駐車場へ続く林道を最後の歩き。

途中、河原に降りられる所がありたまらず冷水で頭と顔を洗いました!

そして出発から10時間半後の15:30、無事に駐車場へ帰ってきました。

お疲れ様でした!!

8. まとめ

いかがでしたか?

想定よりは少し早い行程になり余裕を持って下山できましたが、何かトラブルになるとすぐに日が暮れてしまう長さのコースなので、相応の覚悟と装備が必要だと感じた今回の山行でした。

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これで僕の日本百名山登頂数は32座、山梨百名山登頂数は25座となりました。

越県もできるようにはなりましたが今年の夏は新型コロナの影響で営業を取りやめた山小屋がいくつもある中、どれだけの山に登ることができるか分かりませんが、迷惑をかけることのない範囲で登山を楽しんでいけたらと考えています。

以下は今回の行程のデータです。

タクロスは こぶしがたけと さんぽうさんとざんの きじを とうこうした!

1ポイントの けいけんちを かくとく!

Total exp:140  To next Lv:10

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