こんにちは! 山に登る時は天候に恵まれることの多いタクロス(@KTacross)ですが、今年に限ってはそうでもないようです。
前回、秩父山塊の名峰・日本百名山の金峰山に登頂した記事を書きました。
今回は金峰山下山後、峠の反対側に立つ山梨百名山の国師ヶ岳と、その隣に位置する秩父山塊最高峰・北奥千丈岳に登ってきました!
Contents
1. せっかく大弛峠まで来たのだから…
国師ヶ岳(こくしがたけ)は国師岳(こくしだけ)とも呼ばれる標高2,592mの山で、山梨百名山にも制定されています。

6月〜11月の間は付近の大弛峠(2360m)まで林道が開通しているので、車を使えば気楽に2500m超えの高峰を狙えるとあって登山初心者にも人気の高い山です。

今回、梅雨の大雨の中無事金峰山に登頂したついでに、峠の反対側にあるこちらの国師ヶ岳にも登頂しようと登山計画を立てていました。
山梨県では独自に山梨百名山というものを制定していて、10座・25座・50座・100座踏破で無料で記念の登頂証明書を発行してもらえます。
今まで僕が踏破した山梨百名山は、さっき登った金峰山を入れると20座。
25座踏破を目指す僕としては、せっかく大弛峠まで来たのに金峰山だけで満足して帰るわけにはいきません!
2. 整備された登山道を登って前国師へ

大弛峠から国師ヶ岳山頂までは約1.2km、登頂までにかかる時間は1時間弱という、片道4kmほどある金峰山に比べたら半分以下の行程です。
ただし標高差は金峰山と同じ200mほどあるため急傾斜が予想され、初心者向けの登山とはいえ油断は禁物です。

金峰山下山後少し休憩して、14時ちょうどに再度登山スタート!

100mも進まないうちに登山道中唯一の山小屋、大弛小屋が現れます。

小屋の脇を通って登山道を進むと…

がっちり整備された階段道がずっと上まで延びています!
金峰山で疲れが出た足腰にはありがたい!

10分ほど階段を登ると、国師ヶ岳方面と「夢の庭園」方面に分かれる分岐に差し当たります。
夢の庭園という名前は気になりますが、そちらは帰りに寄ることにして今は山頂を目指します。

途中で振り返ってみると、さっき登った金峰山が全貌を現していました!

金峰山頂と、登り損ねた五丈岩の姿がはっきりと見てとれます!
山頂での暴風雨は何だったんだ…。
多少の悔しさを胸に、国師ヶ岳山頂を目指します。

25分ほど登ると視界が開けました。
辺りは再びガスに包まれ、風景を楽しむことができません。

大弛峠を出発して30分後の14:30、前国師に到着です。
ここから一度階段を下り、5分ほど進むと…

国師ヶ岳山頂と、秩父山塊最高峰の北奥千丈岳への分岐が現れました。
3. 国師ヶ岳山頂から、北奥千丈岳へ
ここまで階段で完璧に整備された登山道でしたが、前国師を過ぎるとそれも無くなり、岩と木の根の一般的な登山道となります。
とは言え、山頂までわかりやすい一本道となっていますので、北奥千丈岳との分岐で進む方向を間違わない限り迷うことはありません。

登山開始から50分、前国師からわずか10分で山梨百名山の国師ヶ岳(2593m)山頂に到着です!

下界は真っ白で何も見えません!
標高が高いため気温も低く、立ち止まっているとみるみる身体が冷えていってしまうため、写真を撮るなり撤収します。

国師ヶ岳山頂から5分、先程の分岐まで戻ってきました。
今度はこちらを北奥千丈岳方面に進みます。

登山道には6月だというのに残雪が現れ始めました!
北奥千丈岳山頂は標高2600mを超えるため、夏場でも防寒対策が必要です。

国師ヶ岳山頂から10分、登山開始から1時間後の15時ちょうどに秩父山塊最高峰、北奥千丈岳山頂(2601m)に到着です。

最高峰なのに日本百名山でも山梨百名山でもなく、他の秩父の山々に比べるとひっそりと佇んでいる感のある北奥千丈岳。
奥千丈岳(2409m)の北部にあるためこの名前がついたそうですが、個人的には”南国師ヶ岳”のほうがしっくり来る気がします。

登り途中で一瞬見えた金峰山も、今は真っ白な雲の中。

こちらは南アルプス方面ですが、雲が上がってくるばかりで晴れ間が見える気配はありません。

展望案内図がありましたが、この天気では役に立ちませんでした。

晴れていたらこの向こうに去年登った白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)が見えたはず…。
残念ですが、いつかまた天気のいい日に再訪することを誓って山頂を後にします。
4. 夢の庭園に寄り道してみた
降り続く雨と高所による低温のため、北奥千丈岳山頂も早々に退散。
登ってきた階段をひたすら下ります。

登りは歩きやすくて助かった階段も、下りは滑りやすいため慎重に足を進めます。

北奥千丈岳から15分ほど下ったところで”夢の庭園”への分岐が。

更に分岐から5分ほど下ると、階段が整備された開けた場所に出ました。
ここが夢の庭園…?

間違いなく夢の庭園のようです。

天気が悪いせいもあるかも知れませんが、どのあたりが夢の庭園なのか僕には分かりません!
高山植物の生い茂る池や湿地をイメージしていたのですが、想像とは違って岩と針葉植物が立ち並ぶ斜面の一角でした。
違う季節に来れば、また別の印象だったかも知れませんが…。

夢の庭園らしき場所を抜けて、登りで通った分岐にぶつかる直前の位置に説明書きが立てられていました。
岩と灌木の並ぶ風景を、夢の庭園と名付けたものだったようです。

夢の庭園から下ること15分、登山開始から1時間50分後の15:50に大弛峠まで戻ってくることができました。

金峰山を下山してきた時には何台か駐車していた車も、この時刻になると僕だけに。
大雨の中での登山で全身ずぶ濡れでしたが、怪我もなく予定通りの時間に行程を終了することができました。
5. はやぶさ温泉で身体を温める
車で大弛峠を下って向かうのは、以前も秩父山系の登山帰りで入浴したことのある山梨市のはやぶさ温泉。

600円で露天付きの源泉かけ流しの温泉に入れるため、個人的に気に入って何度も訪れています。

笛吹川のほとりでせせらぎの音を聞きながら、ぬるめの露天風呂にゆっくり浸かれば登山の疲れも癒されます。(山梨県には「信玄の隠し湯」と称して、こういったぬるめの温泉が用意されている施設が多くあります)
ほんのりと硫黄の香りがするのも温泉らしくてGood!
温泉を出たあとは眠気と戦いながら自宅へと戻るのみ。
家に無事帰るまでが登山です!
6. まとめ
いかがでしたか?
今回の金峰山・国師ヶ岳の行程も、無料トラックログアプリのGeographicaで記録しました。
記録したKMLファイルをGoogle Mapで読み込んだものがこちら↓
そしてこちらがGPXデータから、TrailNoteを使って高低差を表示したものです↓

累計歩行距離11.3km、累計高度は682mという結果でした。
これから本格的に始まる登山シーズン、体力に自信のない方でも楽しめる秩父の2500m峰、金峰山と国師ヶ岳を目指してみてはいかがでしょうか?
タクロスは こくしがたけと きたおくせんじょうだけの きじを とうこうした!
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