こんにちは! 今年の夏は仕事と映像制作のため、まだ夏山登山に行けていなかったタクロス(@KTacross)です。

暑い! 7月の涼しさが嘘みたい!
例年より少し遅れてやって来た猛暑日続きで、仕事も何も手につきません!
しかし今年は多忙のため日々のトレーニングも殆ど行えておらず、標高の高い山は筋力的に不安が…。
そんな僕にも登頂可能な、3000m超えの百名山がありました!

長野県の北アルプス、乗鞍岳です!
Contents
1. 2700mまでバスで楽々!

乗鞍岳は標高3026mの日本百名山で、北アルプスの南端部に位置します。
頂上直下の2700m地点まで乗鞍スカイラインが整備されており、麓の平湯温泉などからバスに乗って楽々アクセスできます。
自然保護のため通年でマイカー規制が敷かれており、自家用車やバイクなどでこの道を使用することはできません。
ただし自転車だけは個人での通行が許可されており、日本屈指のヒルクライムルートとしてロードバイクガチ勢には聖地と崇められている…らしい。
2. ほおのき平からバスに乗車
暑さから逃げ出すように神奈川県の自宅を出たのが夕方7時頃。
お盆休みの高速道路渋滞を避けるため、今回は気合の下道で岐阜県の目的地を目指しました。
乗鞍岳行きバスは松本から上高地付近を通って安房峠を抜けた先にある平湯温泉駐車場からと、そこからさらにトンネルを抜けた先にあるほおのき平スキー場の駐車場の2か所から出ています。

今回はバスの出発時間が丁度よく、自動販売機やトイレも完備されているほおのき平駐車場に車を停めてバスに乗りました。

夏山シーズンは概ね30分間隔でバスが出ているので、そこまで待たされることはありません。

バスは往復で2300円。片道1150円のリフトに乗るのと同じ感覚と思えば決して割高ではない…と思います。

登山は早朝出発が基本ということで、5:55発のバスに乗り込みました。
バスは乗鞍スカイラインをどんどん登っていきます。

途中、一瞬だけ雲が晴れて穂高方面が見えた!(この日穂高が見えたのはこれが最後でした)
乗車時間30分ほどで、バスは森林限界を超えて目的地の畳平へ到着しました。
3. 一気に標高2700mの畳平へ

バスを降りると下界の暑さが嘘のようなひんやりした空気に包まれます。

気温は15℃。長袖で登山を開始するか悩む温度でしたが、陽が出ていたのでスタートから半袖で進むことにしました。

めちゃくちゃ整備された道を進みます。
スカイライン含め、自然破壊で反対運動などなかったんでしょうか?

とりあえず向こうに見える天文台みたいな建物を目指して進めばいいようです。
自力で登る標高差は300m程度(高尾山の半分)だと思えば気楽なものです。

登山客には他の山には登らなさそうな軽装備の老夫婦や、肥満体のおじさんも多く見かけられました。他の3000m峰ではなかなかそんな光景は見かけられません。

途中、富士見岳への分岐がありましたが、まずは目標である乗鞍岳最高峰である剣ヶ峰を目指して進みます。帰りに余裕があったら登ろう。

20分ほど歩き、分岐に到着しました。
遠くから天文台みたいだと思っていた建物は、本当に東大の天文研究施設だったようです。
ここから天文台の見えた山を迂回するように歩くと、肩の小屋に到着です。
4. いきなり3000m峰の洗礼を浴びる

早朝に出発したことが功を奏し、ここまでは好天に恵まれての山行に。

肩の小屋でに到着してようやく最高峰の剣ヶ峰が望めるようになりました。
標高が高いせいか、300m以上の標高差があるように見えます。

肩の小屋を過ぎると、ここまでの整備されすぎ感のあった登山道とは一転、大きな岩が転がる本格的な登山道に姿を変えます。
傾斜も急になり、酸素が薄い状態で息もすぐに上がるようになってきました。
前を行くおばちゃん集団を追い越しながら、どんどん山頂を目指して進みます。

山頂に近づくと右手に見えてくる美しい池。権現池というそうです。
日本百名山の著者・深田久弥は乗鞍岳について、「乗鞍は登るというより、住むといったほうが似つかわしい山である。」と記しています。
ただ頂を目指すことだけを是とせず、高原や湖沼を逍遥することを愛した深田久弥にとっては山頂付近の池や雪渓は最高のロケーションだったことでしょう。
5. そして山頂へ

畳平を出発して1時間15分後、標高3026mの最高峰、剣ヶ峰に無事登頂しました。

穂高側は雲に隠れて見えませんでしたが、御嶽はそのどっしりした姿を見せてくれました。
2014年に突然噴火して以来入山規制が行われていましたが、今年から規制は解除されたということで、いつか登ってみたい山のひとつでもあります。
こちらの映像は頂上からの風景をぐるっと撮影したもの。
手ブレが補正されるOsmo Mobileという機材を持って行って撮影しました。

山頂ではお約束のコーラ! 気圧が低いので開封すると溢れ出てきます。

こちらは昼御飯用のランチパック。パンパンに膨らんでいました。

バスで登ってきた乗鞍スカイラインも、山頂からは小さい帯のように見えます。

こちらは頂上小屋の前に置かれていた展望図。穂高側も晴れていたらこれだけの山を望めていたようです。残念…。
6. トイレを目指して早々に下山
天気のいい山頂を満喫していましたが、コーラを飲んだりして調子にのっていたら尿意を催してきました。

山頂小屋や肩の小屋にもトイレはあるようですが有料ですので、バスの待つ畳平まで急いで戻ることにしました。

青空が写って湖面の色が変わった権現池を尻目に先を急ぎます。

20分ほどで肩の小屋まで戻ってきました。平日なのに物凄い数の登山客です。
早めに出発してよかった。

肩の小屋ではバッジや手ぬぐいなど多くのグッズが販売されていました。

今の天皇陛下も乗鞍岳に登頂されたことがあるということで、令和を祝うデザインに。

戻りの富士見岳分岐に到着。余裕があったら登るつもりでしたが、早くトイレに行きたいため今回は見送ることにしました。

畳平に近づくと見えてきたお花畑。あまり花は咲いていないようでしたので、こちらも見送って駐車場へ直進します。

登山開始から2時間半、畳平駐車場へ戻ってきました。トイレも間に合ったw
7. 売店でおみやげを買う

畳平には数件の店舗が立ち並び、登山客の休憩場所や食事の提供、お土産の販売を行なっています。

まだ午前中なので食事はしませんでしたが、食堂はこんな感じ。

おみやげもかなりの数が揃えられています。2700m地点とは思えない。

1回200円のガチャガチャがあったので、一回だけ試してみると…。

バスのバッジが当たりました。乗ってきたのでちょうどいいですねw

駐車場の傍には自転車の姿も。よくここまで登ってきたもんだ。

会社へのお土産も買って、帰りのバスに乗り込みました。
8. まとめ
いかがでしたか?
3000mを超える百名山でも、バスを使えばこんなにも楽に登頂が可能なんですね。
楽すぎて登山というよりハイキングの気分でしたが、森林限界を超えた雄大な風景はなかなか見られるものでもありません。
気温も低くて猛暑の季節には避暑にもぴったりの山行となりました。
以下は行程ルートと標高グラフです。


僕の日本百名山の登頂は、これで28座目となりました。
下山後はバス停留所もある平湯温泉での入浴をお勧めします!
乗鞍岳は登山初心者や高齢者・子供連れにもお勧めできる簡単なルートだと思いますので、興味のある方は一度訪れてみてはいかがでしょうか?
タクロスは のりくらだけの きじを とうこうした!
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