こんにちは! 早めの夏休みを取得して緊急事態宣言が発令される前の7月に北アルプスの奥地を周遊してきたタクロス(@KTacross)です!

ブログを書き始める前、2017年に自身初の北アルプス・槍ヶ岳に登頂した際、帰りの双六小屋から見た日本百名山・鷲羽岳がたいへん美しく、いつかまたこの山域にやって来ようと心に決めてから4年後の今年、その夢を叶えるために新穂高温泉の駐車場まで再度やって来ました!

前回は槍ヶ岳から下った小池新道を今回は遡り、初日は双六岳と三俣蓮華岳を踏破して三俣山荘までの行程です!
☆本日の行程と所要時間
0640新穂高駐車場-0740笠新道分岐-0755わさび平小屋-0900秩父沢出会-0945イタドリガ原-1015シシウドケ原-1100鏡平山荘(休憩20分)-1210弓折乗越-1240くろゆりベンチ-1315双六小屋(休憩15分)-1430双六岳山頂-1545三俣蓮華岳-1600三俣峠-1640三俣山荘
1. 双六岳・三俣蓮華岳とは
今回の山行で最初に登頂する双六岳は、長野県と岐阜県に跨がる標高2,860mの山です。


槍ヶ岳から立山方面へ続く、通称”裏銀座”の重要な休憩拠点である双六小屋。
そのすぐ横に丸みを帯びた優しい山容で佇んでいるのが花の百名山・双六岳です。
山頂付近には「天空の滑走路」と呼ばれる平らで景色の良い部分があり、槍ヶ岳の絶好の展望台として高い人気を誇っています。
そして双六岳を越えた向こうにあるのが、標高2,841mの日本三百名山・三俣蓮華岳です。


山頂が長野・岐阜・富山の三県に跨っているためこの名で呼ばれている三俣蓮華岳。
北アルプス奥地の山域を移動するには必ずこの山を通る登山道を使うと言ってもいいくらいの交通の要衝となっています。
周囲を3000mに迫る山々に囲まれ、日帰りで登頂するのは難しい奥山となっています。
2. 新穂高温泉から鏡平へ

無料駐車場に車を停めて6:40に登山を開始しました。あいにくの天気ですが…
槍ヶ岳に登る時は右手に進みましたが、今回は左手に進みます。

長い長い林道歩き。最初の休憩ポイントとなるわさび平小屋までは駐車場からおよそ1時間です。

雨のぱらつく中歩くこと50分、笠ヶ岳へ通ずる笠新道との分岐に到着。水場あり。

笠新道分岐から10分ほどで最初の山小屋・わさび平小屋に到着です。
早朝ということもあり、名物の冷やしトマトなどはまだ準備されていませんでした…。

まだ梅雨明け前ということもあって、進行方向には不穏な注意喚起が。
無事に上まで登れるんでしょうか…?

わさび平小屋から10分くらい進んだところで、登山道が水で埋まっている場所が!
大学生と思われるグループは靴を脱いで渡っていましたが、僕はジャンプで何とか突破!w

雨はどんどん激しくなり、行手も雲に包まれてしまっています。
標高が上がれば雲を抜けるのではないかと思ってやって来たのですが、甘かったか…。

出発から2時間ほど登った9:00、秩父沢出会に到着しました。
わさび平小屋前に注意書きがあったように、橋がかかっておらず雪渓の上を高巻きする必要があるとのこと。

この雪渓がなかなかの規模でして、登って渡ってもとの登山道に戻るまでで30分もかかりました。
かなりの急傾斜でしたので、帰りの際は軽アイゼンは必須な感じですね。

秩父沢を越えて高度を上げると周囲は完全にガスの中に包まれてしまいました…。

10:15、急坂を登り終えてシシウドケ原のベンチに到着。
雨が酷かったためまともな写真がありません…。

登山開始から4時間20分後の11:00、本日2つ目の山小屋・鏡平小屋に到着。
ここの鏡池からは槍ヶ岳の姿が望めるはずですが…

はい、眺望ゼロ!!!
帰りに期待してさっさと先に進むことにします。
3. 鏡平から双六小屋へ
鏡平から弓折乗越までも厳しい上りが続きます。

降り続く雨の中、一歩一歩高度を上げていきます。

鏡平から1時間以上かけて弓折乗越に到着。
標高は2500mを超え、残雪も増えて来ました。

弓折乗越を過ぎると急坂は終わり、登ったり下ったりの尾根筋ルートとなります。
天気が良ければ槍ヶ岳や北アルプスの山々を眺めながらの気持ち良い山行となったはずですが、この日はそれも望めずひたすら先を目指す感じになりました。

一瞬、雲が途切れた隙間に見える赤い屋根が、次の目的地・双六小屋です!

左手にはこれから向かう双六岳の姿も現れてきました!
いつ見ても優しい丸みを帯びた姿で、裏銀座を代表する風景と言ってもいいでしょう。

鏡平から2時間15分後の13:15、双六小屋に到着しました!
4年前に鷲羽岳の雄大な姿に再訪を誓ったわけですが、その鷲羽岳の姿は…

惜しい! あとちょっとのところで山頂までは拝めませんでした。
鷲羽岳には明日、登る予定なので、明日はなんとか晴れて欲しい…!
4. 双六岳を越えて三俣蓮華岳へ

昼食を済まし、目指すのは標高2680mの双六岳山頂です!
双六小屋から見た双六岳はなだらかな山容で、登るのも楽勝かと思いましたが…

とりついてみると意外と岩がゴツゴツしていて雪で登山道が不明瞭なところもあり、何度か迷いそうになりながら高度を上げていくこととなりました。

30分ほど急斜面を登ると、まるで人工的に整地されたかのような緩やかな登りになりました。
ガスで景色は見渡せませんが、ここが天空の滑走路と呼ばれる場所のようです。

双六小屋から1時間ほどで、本日1つ目のピーク・双六岳山頂に到着!

そこから尾根筋を1時間ほど進んだ15:45、

本日2つ目のピーク・三俣蓮華岳山頂に到着です。
冬の強い風で柱が曲がってしまっていますね…。
5. 三俣蓮華岳から三俣山荘へ
ここまでなかなか景色が望めないままでしたが、三俣蓮華岳山頂を過ぎると今まで以上の大雨、そして雷が!

山頂は落雷の危険があるので急いで下ります!

途中、ガスの隙間に見える雄大な雪渓や遠くの山々。
晴れていたら絶景だったんだろうなぁ。

向かう先に見えて来たのは目的地の三俣山荘、と、背後の鷲羽岳!
見えたのは本当に一瞬のことで、急いでシャッターを切りました。

登山開始からちょうど10時間後の16:40、三俣山荘に到着!
今日はここに宿泊し、明日の鷲羽岳・水晶岳に備えることにします。

三俣山荘では山菜やジビエ肉を使った夕食をいただきました!
ずっと雨の中を歩いて身体中冷え切っていたところに、温かいご飯はとても力になりました。
写真はありませんが山荘の方にはとても親切にして頂き、忘れられない思い出となりました!
6. まとめ
いかがでしたか?

明日はいよいよ憧れだった日本百名山の鷲羽岳、そしてその更に奥にそびえる日本百名山・水晶岳(黒岳)へアタックすることになります。

泊まりがけでなければチャレンジできない奥深い山域なだけあって、天気も変わりやすく困難も多そうですが、安全に気をつけながら一座ずつ踏破していきたいと思います!
次回もお楽しみに!!!
タクロスは すごろくだけ・みつまたれんげだけの きじを とうこうした!
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