こんにちは! 8月最終週に1泊2日で富山県の立山・剱岳に登って来たタクロス(@KTacross)です。
剱岳の麓にある劔沢キャンプ場で一泊し、今回は長年の憧れだった剱岳登頂を目指します!
1. 剱岳とは
剱岳は富山県にある標高2999mの日本百名山です。


その厳しい山容は国内屈指のもので、その昔は近寄ってはならない山として入山が禁止されていたほど。
明治時代になってから陸地測量隊が初登頂を目指した経緯については、新田次郎の著書「剱岳 点の記」に詳しく記されています。
2. 劔沢キャンプ場から一服剱へ
剱岳登頂からバス乗り場のある室堂まで、本日は10時間ほどのコースを予定しています。
最終バスは16時。明日は朝から仕事なので乗り遅れるわけにはいきません。

道中のトラブルも想定して、夜が明ける前の午前3:30に起床し、4:30にキャンプ場を出発しました。
まずは剱岳のすぐ麓にある剣山荘を目指し、薄暗い登山道をヘッドライト頼りに進みます。

昨日の日没直前にその全容を現してくれた剱岳。
今日も完全にというわけにはいきませんが山肌のほとんどを現してくれています。
好天のまま難易度の高い箇所を通過して山頂に到達したい…!

キャンプ場を出発して30分後の5:00に剣山荘に到着です。
ここまでは比較的平坦な道でしたが、ここからは本格的な登りがスタート。

ここからは寝袋や鍋の入った重いザックを置いて、水や食糧など最低限のものを詰めた軽量のサブザックを背負ってアタックすることにしました。
まずは一つ目のピークである一服劔を目指します。

剱岳と言えば尖った岩ばかりの厳しい姿を想像しますが、登り始めはご覧のように高原感のある穏やかな雰囲気に包まれているのが意外でした。

太陽も昇って来ましたね。いい天気になりそう。

…と思っていたら劔山荘から10分くらいでいきなりの鎖場です!
やはり剱岳は甘くなかった…。

剣山荘を出発して30分後の5:30、一服劔に到着です。

目の前に姿を現したのは山頂…ではなく、その手前の前剱。
前衛の時点で物凄い登りになっていますね…どこから登るんだ…?
3. 一服劔から前劔へ
一服劔で小休憩を済ませたら、いよいよ本格的な剱岳の内部へと進んでいきます。

一服劔からは一旦下ってからの登り返しとなります。

ガスがかかったり晴れたりの繰り返し。晴れてくれないかなぁ。

天を衝く刀のような岩の脇を過ぎると…

一服劔から45分後の6:15、厳しい登りを経て前劔に到着です。
4. カニのたてばいを抜けて山頂へ
ここからは有名な難所の続く厳しい登山道となります。

前劔から少し下ったところにある、鎖を使って横に渡る岩場。

鎖がなくても集中が必要な細い道が続きます。

難所その1、平蔵の頭。

撃ち込まれたピトンを足場に、三点支持を意識しながら登っていきます。

そして登りの最難関所、カニのたてばいに到着。

鎖やピトンはしっかり打ち付けられているようですが、岩が高すぎて上が見えません!

あとから来たおばちゃんに登っているところを撮影してもらいました。

覚悟していましたが手足を確保するスポットは完璧に用意されていたので、高度感はあっても危険を感じるような箇所はなく、安全に登りきることができました。
乾徳山の鳳岩や妙義山よりも安全だった印象です。

カニのたてばいを過ぎたらすぐに山頂かと思いきや、そこからも結構長い登りが続きます。

晴れたり曇ったりを繰り返しながらも、いよいよ…

キャンプ場出発から2時間45分後の7:15、ついに念願だった剱岳山頂に登頂です!
5. カニのよこばいを通過し下山
登山中はガスがかかっていることが多かったのですが、登頂のタイミングで雲が抜けたようで辺りは一面の雲海に!

雲の上に少しだけ頭を出しているのは石川県の白山でしょうか?

山頂に建てられた神社。剱岳と書かれたプレートが3つもあるのは何故でしょう?

山頂神社のすぐ隣には「荒城の月」と書かれたプレートと、重みのある白い球体も置かれてありました。

3kg以上はありそうなこの球体、誰が何のために持って来たんでしょうか?

山頂での記念撮影。標高2999mなので顔の部分は3000mを超えています!

高所にもかかわらず、日差しが暑いくらいの快晴となっていました。

しばらくここで感傷に浸っていたいところですが、最終バスに間に合わせるため45分ほどで山頂を後にします。

厳しい登りを登ってきたということは、下りもまた厳しい傾斜になるということで…

下り最大の難関、カニのよこばいに到着。

こちらもたてばい同様鎖やピトンがしっかり用意されていましたが、角度的にどこに足をかけたらいのかが見えず、後続の人を待たせていろいろ試行錯誤し、安全を確認してから下りに入りました。
疲労もあって下りは事故にあいかねませんので、登り以上の注意が必要です。

下から見たカニのよこばい。あんなところを通ってきたのか…

長いハシゴを降れば最難関地点は一旦終了となります。緊張した〜!

平蔵の頭を登り返し、

前劔を通過し、


一服劔を通り過ぎればザックを置いて来た剣山荘も見えて来ます。

山頂を発って2時間後の9:50、剣山荘に到着。
剱岳は剣山荘から5時間弱で往復できたことになりますね。
6. 剣山荘から室堂まで
ここからは劔御前小屋と雷鳥沢と経て室堂へ戻るコースです。

2999mの剱岳山頂から下って来た剣山荘の標高はおよそ2500m。

ここから標高2750mの劔御前小舎まで、重い荷物を背負って登り返しです。
高低差250m程度とは言え、疲れた体にこの登りはなかなかキツイ…。

左手には昨日宿泊した劔沢キャンプ場が。次来る時はゆっくり過ごしたいなぁ。

剣山荘を出て1時間半後の11:30、劔御前小舎に到着です。

眼前には遠く雷鳥沢キャンプ場、そして室堂と地獄谷が見えます。

あそこの坂もまた登るのか…。

ひたすら坂を下って1時間後の13時、雷鳥沢キャンプ場手前の橋に到着。

顔を洗おうと沢の水に手をつけたらめちゃくちゃ冷たい! 雪解け水ですかね。

沢から少し階段を登ると広大な雷鳥沢キャンプ場に。

室堂と同じように整備された遊歩道を登ります。室堂まであと少し!

激しい噴煙を上げる地獄谷を過ぎると…

14:00、ミクリガ池に到着。
ここは僕の大好きなアニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」の舞台のモデルとなった場所で、いつか訪れてみたいと前々から思っていた場所です。

しかし今回到着した時にはあまり天候が良くなく、灰色の雲が湖面に写っているだけで、想像していたような青々とした風景は望めませんでした。

心残りは次回訪れる時の楽しみにするということで、残念ですが先に進みます。
ちなみにこの付近には日帰り入浴できる温泉もあったのですが、新型コロナ対応のため入浴は受け付けていませんでした。

劔沢を出て9時間45分後の14:45、ほぼ計画通りにバスターミナルのある室堂へ戻って来ることができました。

昨日登頂した雄山・大汝山は雲に覆われて山頂を拝むことは叶わず。
高山では写真を撮れる瞬間に撮っておかないとチャンスを逃すことが多いので、昨日の一瞬晴れた立山を撮影できて本当によかった…。

無事バスにも間に合い、一度も転倒することもなく無事立山を後にすることができました。
7. まとめ
いかがでしたか?

登山道の険しさで有名な上、日帰りで登頂するのはなかなか難しい距離がある剱岳。
しかし荷物や日程を工夫することで、個人でも1泊で剱岳登頂が叶うことが分かりました。
危険箇所と言われるカニのたてばい・カニのよこばいもきちんと整備されているので、登山にある程度慣れている人であればそれほど難しくはないのではないでしょうか。
僕は今回登山保険に加入して臨みましたが、保険には数百円で加入することが可能ですので、まさかの時のために面倒くさがらずに加入してからの登山をお勧めします。
コロナの影響で例年のような夏休みを送れなかった2020年の夏ですが、最後の最後で夏休みらしいことができて、非常に満足度の高い山行となりました。
以下は今回のトラックログです。

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